MMD向けのパソコン選び(初心者編)
- sabunartworks
- 2017年11月26日
- 読了時間: 8分
本編は少し下までスクロールしてください、申しわけありません…。
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【現在検証していただける有志を募集しています。】
事例収集のため、有志の方で集計の協力をしていただける方を探しております。
検証方法
①MMD、タスクマネージャ以外のツールはできる限り閉じたうえで検証を始めます。使用メモリ容量も把握したいので、タスクマネージャも開いておいてください。
②以下のモデルを読み込みます。
モデル:デフォルトミク
もション:サンプル (きしめん).pmm(これをミクに読み込んでください)
アクセサリ:空色町を2つ
(DL先:http://www.nicovideo.jp/watch/sm19376319)
エフェクト:Diffusion、XDOF、MotionBlur2
(それぞれそぼろ氏のOnedriveからダウンロード可能)
③それぞれを読み込んだうえで、以下のデータを揃えてください。
必要なデータ
●CPU、メモリ、グラフィックボードの各情報
(CPU、メモリはスタートボタンを右クリックして「システム」を選択すると画面に出てきます。プロセッサがCPU、実装RAMがメモリを指します(Windows10の場合))
(グラフィックボードについては以下URLを参考にしてください
参考:http://bto-pc.jp/btopc-com/etc/search-gpu-your-pc.html)
●停止時と再生時の安定fps(フレームレート)値
大体の数値で大丈夫です。
★画像
グラフィックボードの性能を比較するため、適当なアングルで良いので画像を添付していただけると幸いです。
★Ray-MMD導入時のfps値
とても重いエフェクトとして有名なので、こちらも集計させていただきます。有志の方のみで結構です!
④以上のデータをテキストにまとめて、私のTwitterにDMにて送信して下さい。(リプライでもいいですが公開されてしまうので、なるべく控えていただけると幸いです。)
TwitterID @5dc_sampling
よろしくお願いします!!
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ここから本編
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※ここでは比較的初心者に向けた情報にのみ絞って記載しています。より詳細な内容に関しては別記事にて記載予定ではありますので、お待ちくださいませ。
※また自分としても如何せん各要素についての理解が浅いため、情報として不足、誤った記載がある可能性があります。正確な情報などはまた別のサイト様などを参考にしていたければと思います。
まえがき *************************************
ここ数年ほど新たに購入するためのPCを探してちょくちょくとネットサーフィンをしていたのだけれど、調べてみてもどのグラフィックボード、メモリ、CPUを選べばよいのか、イマイチ選択性にかける情報しか並んでいなかった、ので、自分で調べてみることにしました。
最初に **************************************
まずパソコンといってもどこを見ればよいのか、そもそもパソコンとは何なのか?という方に向けて、簡単に説明をさせていただきます。わかるって方は次の項目まで飛ばしてください。
・CPU
いわゆるCore i5などと呼ばれるものです。大抵のパソコンについています。
これは動画出力や、「エフェクトを充てる(画像を生成する)」行為を指す「レンダリング」をする際に高速化するために必要なものです。
・メモリ
作業をするときの使えるスペースがメモリです(正確にはメモリの全体容量です)。容量が大きいほど広いスペースを取れます。
ちなみに初期状態で400MBを要します。(Macbook Air Bootcamp時の一例)
・グラフィックボード
3D表現を表すのに必要なものです。画像や動画をきれいに表すのに必要で、またこれがあることでよりMMDの稼働速度が向上します。
この記事では主に上の3つのパーツについて比較検証を行っていきます。
比較考察 *************************************
次に上で上げた三つの点について、それぞれが挙げている数値を並べたいと思います。
〇CPU **************************************
●VPVPWikiよりCPU環境について(2015年12月時点、一部省略)
必須:PentiumM / ATOM Dual Core 330
推奨:Core 2 Quad Q6600以降のCPU(開発環境より)
快適:『4コア8スレッド』ならびに『クロック周波数が3.5GHz以上』のCPU
必須環境についてはよくわからなかったので省略します。
さて、推奨環境のCore 2 Quad Q6600について画像➊を参考にし、ここではPass Mark値が近似している「Corei3-2100」に見立てて、それぞれのベンチマーク(※1)「Pass Mark」と比較します。
CPU Pass Mark 内蔵GPU
Core i3-2100 3605
Core i5-7400 7793 (3-3.5GHz)
Core i5-7500 8356 (3.4-3.8GHz)
Core i7-7700 11025 (3.6-4.2GHz)
ここではドスパラにて購入ができる物(G-Gearでも確認)を例に出して比較しました。快適環境はそのままCore i7-7700などが上がってくるものの、Core i5でも十分(2倍以上)なスペックはあるように感じます。
またWikiに記載されている『但し物理演算部はシングルスレッドです』という記載から、『物理演算』に限りスレッド数は関係ないものと思われるので、特にRay-MMDなどやたらとCPUをいじめることをしなければCore i5でも十分だと思われます。
【結論】
通常サイズの画像や動画を撮影する方はCore i5-7400など
パノラマ画像生成、エフェクトマシマシな動画、またFPSゲームなどを同時に開く場合はCorei7-7700などがおすすめです。
(※1)ベンチマーク…パソコンの性能を数値化したものです。
参考資料
http://xn--bto-jk4byb3g7j.com/blog/2015/img/cpu/cpubench2.png(画像➊)
http://btopc-minikan.com/cpu-hikaku.html
メモリ **************************************
メモリに関しては現在調査した限りだと推奨の環境が具体的に示されていなかったので、この場では自分の検証結果にて考察させていただきます。
通常(モデル数体読み込み+Diffusion+深度エフェクトなど)で600MBが精々なので8GBあれば充分であると思われます…が、これは他のソフトも同時に起動するとなると更にメモリが必要になってきます。
※fredrika氏の所感によると、MMEを利用するのであれば2~3GBが必要になるとのこと。メモリはそもそも通常に扱うだけで3GBほど(4GBメモリ時)は食ってしまうので、8GBでは残りの5GBでどのように扱うか、などを考えて選択するのがいいかもしれないです。
仮にBFやCod、虹6などの高スペックを要求するFPSなどを同時に起動するのであれば16GBがあると心強いかもしれない…。(そもそもMMDと同時に起動する奴なんているんですかね)
【結論】
MMDだけ起動する、同時に起動するにしてもブラウザで動画を再生する程度のものなら8GBで余裕で事足りてしまう。場合にもよるがPMXEditorやGIMP、Aviutlなどのソフトも同時に開くことができる
一方でBF1やCoDなど高容量FPSをバックグラウンド含めて開く場合は、足りなくなる可能性があるので16GBをお勧めする。
(ちなみに軽く調べた程度だが、こちらの記事(以下URL参照)では「8GBあればメモリは十分」と書かれていたりするので、同時起動さえしなければ8GBで十分なのかもしれません
参考:https://malamente.org/how-much-memory-should-i-install/#GB)
※ちなみにメモリは後に付け加えるといった形で増設ができるので、もし足りなくなったら増設しましょう。
他参考資料
fredrika氏の記事
http://ch.nicovideo.jp/FDM/blomaga/ar484935
グラフィックボード ********************************
●VPVPWikiよりCPU環境について(2015年12月時点、一部省略)
必須
RADEON 9500~X850
GeForce 5シリーズ以降 intel 830GM/Intel GMA 900/ION (MME起動せず)
推奨
GeForce 9600GT以降のグラフィックボード(開発環境より) (※人気のモデル、背景、エフェクトを気兼ねなく使うにはGTX460以降かそれ以上です)
快適環境
NVIDIA Geforce GTX950以降もしくは750TI以降のグラフィックボード
さて、今回も比較考察を行っていこうと思ったのですが、正直推奨モデルまでが古すぎるのか、データがなかなか見つかりませんでした。
そこで別々のサイトを跨いでの比較になるので、参考程度ということで承知して欲しいです。
サイトAでの比較
(参考:http://mizushima.ne.jp/topic/GPU-benchmark/index.php)
Radeon X850XT 3100 … 必須グラボ
GeForce 9600 GT 10771 … 推奨グラボ
Radeon HD 5870 16722 … 1⃣
この時点で、必須と推奨の環境の間には3倍ほどの差があります。
さて、快適環境と比較するために1⃣のグラフィックボードを別サイトで比較します。
サイトBでの比較(つなぎ)
(参考:http://www.dospara.co.jp/5shopping/share.php?contents=vga_def_parts)
Radeon HD5870 88(125) … 1⃣
GeForce GTX460 91 … 推奨グラボ(MME利用時など)
GeForce GTX750Ti 137 … 快適環境
GeForce GTX950 205 … 快適環境
Intel HD 630 39 … ドスパラにてミニタワーと一緒に発売されているもの
GeForce GTX1050 235 … ドスパラにてミニタワーと一緒に発売されているもの
GeForce GTX1060 3GB 410 … 同上
と、このようにオンボードのものでなければ快適環境は余裕で突破できるものとなっています。ちなみにドスパラではGTX1030から販売されてるのですが、上記サイトでは具体的な性能値が示されていなかったのでここでは省略します。
【結論】
MMDを使うに当たっては、GTX1050 以上のグラフィックボードがあれば事足ります。ですが、仮にFPSなどの高性能なグラフィックボードが必要なゲームをプレイする場合などは、相応のものを購入する必要があるので注意が必要です。
※グラフィックボードは後に取り換えをすることができるので、すぐにはプレイしないという方なら一旦下位のグラフィックボードでコストを抑えておくのもありかもしれません。
事例一覧 ****************************************
さて、ここからは私が自分で調べたり、他者様から頂いた事例をまとめていくことにします。
先ほどまでのデータはいわゆる一般的なデータ、ここからは具体的な例として参考にしてください。
事例A ☆
CPU:Intel core i5-6200U 2.30GHz
メモリ:4GB
グラボ : Intel HD Graphics 520
読み込みモジュール:空色町、Tda式ミクver.1.10、Diffusion、DOF
fps…10~15
事例B ☆
CPU:Intel core i5-7400
メモリ:8GB
グラボ:GeForce GTX1050
読み込みモジュール:空色町、Tda式ミクver.1.10、Diffusion、DOF
fps…28、18(Ray-MMDあり)
以上はTwitterにて別で集計を行ったものである。
まとめ *****************************************
最後に、比較考察から私自身としての最低限MMDを快適に使う上で必要なスペックのパソコンを提示して締めとさせていただきます。疑似的な見積もりの目安として利用してください。
【通常の使い方をされる方向け】
CPU:Core i5-7400
メモリ:8GB
グラボ:GeForce GTX1050
↓
Magnate MS 91,980 円(税抜)
※SSDとHDDがついてるので結構おすすめ
http://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?tg=2&tc=50&ft=&mc=6499&sn=0&tb=2
【FPSもプレイしたい、エフェクトや動画制作をされる方向け】
CPU:Core i7-7700
メモリ:16GB
グラボ:GeForce GTX1060(3GB)
↓
Magnate XJ 123,760円(税抜)
※メモリは手動にて16GBに変更してください、またSSDも同様に手動でつけてください。
http://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_prime.php?tg=2&tc=50&ft=&mc=6489&sn=0&tb=2
最後に *****************************************
今回は私自身がパソコンを買い替えるにあたって、どのパソコンを買えばよいのかの調査を起点にこういったまとめ記事を製作させていただきました。この場を借りて参考にさせていただいた各所サイト様に深く感謝の念を述べたいと思います。
さて、自分としては10数万でこれだけのパソコンが買えるとは時代もよくなったように感じます。自分にはまだコストが若干重めですが、正直社会人であれば割と手の届きやすい範囲ではないでしょうか?
この記事を作ったことによって、多くの方のパソコン選びの参考になればと思います。
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